ぼくは翻訳書の編集者としてキャリアを積んできた人間で、Webメディアはおろか、雑誌すらつくった経験がなかった(それでよく、声をかけてもらえたものだと思う)。 そこで、翻訳書編集者時代に親交があったケヴィン・ケリー(「WIRED」創刊エグゼクティブエディター)とクリス・アンダーソン(US版「WIRED」元編集長)をサンフランシスコに訪ねた。
The futurist philosopher Yuval Noah Harari worries about a lot. He worries that Silicon Valley is undermining democracy and ushering in a dystopian hellscape in which voting is obsolete. He worries that by creating powerful influence machines to control billions of minds, the big tech companies are destroying the idea of a sovereign individual with free will. He worries that because the technologi
シリコンバレーは民主主義を弱体化させ、選挙が意味を持たなくなるディストピアの奈落に突き落とそうとしているのではないか。 大手IT企業は何十億という人間の心をコントロールする強力なマシンをつくり出し、自由意思を持つ独立した個人という概念を破壊しているのではないか。
テクノロジーが加速度的に発展するなか、社会にはどんな変化が訪れるのか。中国をはじめ世界で進む、個人のスコアリング化で私たちは自分たちの情報や権利をどう守ればいいのだろうか。果たしてテクノロジーは私たちを幸せにするのだろうか。 Googleや楽天などテクノロジー企業で経験を積んだIT評論家の尾原和啓さんと、慶應義塾大学大学院教授で憲法学が専門の山本龍彦さんが、テクノロジーと個人の幸せや権利について語り合った。 浜田敬子BIJ統括編集長(以下、浜田): デジタル化が加速度的にスピードを増し、国家間の「デジタル冷戦」が起きているとも言われるなか、個人が置き去りにされている感があります。そういう状況が進むと、デジタル空間での格差が進む、という指摘を山本さんは「バーチャル・スラム」という言葉で表していらっしゃいますね。 山本龍彦さん(以下、山本): 中国では、アリババ・グループ傘下の信用情報機関「芝
エイジアン・カルチャーの勃興 柴 アメリカでのエイジアン・カルチャーの勃興というのは、2018年の大きな世界的トピックでした。 BTSを筆頭とするK-POP勢だけじゃなく、Jojiやハイヤー・ブラザーズやリッチ・ブライアンのように88rising所属のアジア出身のラッパーやシンガーたちも人気を拡大している。 宇野 映画でも同じことが起こっている。シンガポールを舞台にした中国系アメリカ人が主人公のラブコメ『クレイジー・リッチ!』や、韓国系アメリカ人の家族が主人公のスリラー映画『search/サーチ』といった作品が当たり前に受け入れられている。 『オーシャンズ8』もそうだったけど、複数の主要キャラクターがいる映画やドラマでは、大体1人か2人はアジア系になってきている。ポリティカル・コレクトネスがどうこうじゃなくて、そうじゃなきゃダサいという時代になった。 要するに、クールジャパンは失敗したけど
宇野 米津玄師の「Lemon」とDA PUMPの「U.S.A.」ね。 柴 ビルボードの年間チャートも、YouTubeの「トップトレンド音楽動画」も、カラオケランキングも、CDの売り上げ枚数を元にしたオリコンのチャート以外ではありとあらゆるヒットチャートで「Lemon」は2018年の1位でした。 宇野 そのオリコンも、2018年12月24日付からようやくCDの売り上げとデジタルダウンロードとストリーミングの3要素を合算した「オリコン週間合算ランキング」を発表するようになった。 「Lemon」は年間18位、「U.S.A.」は年間61位。ヒットの実態とオリコンチャートのチャートの乖離はもう何年も前から言われてきただけど、今後はそれも少しは解消されていくだろうね。 柴 出ないんじゃないかと思われていた紅白でも、米津玄師は徳島の大塚国際美術館で素晴らしいパフォーマンスを披露しましたね。 宇野 紅白っ
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