大阪・福井・三重・長崎の4府県は1日、新型コロナウイルス感染者に関し全員の氏名などを確認する「全数把握」について、見直すことを明らかにした。医療機関が保健所に提出する「発生届」の対象を高齢者や重症化リスクが高い人らに限定する。全数把握の見直しは、先行する宮城・茨城・鳥取・佐賀の4県に加えて8府県になる。 9月下旬に見直す大阪府では、政府の情報把握システム「HER―SYS(ハーシス)」へ入力する患者情報について、重症化リスクが低い若者らは簡素化している。それでも医療機関の約6割が府のアンケートに対し、入力が負担で適切な医療の提供が難しくなっていると回答し、吉村洋文知事は「判断の後押しになった」と話す。感染者の約75%が把握の対象外となるため、自宅療養サポートや療養証明書発行をどうするかなどの課題を…