パキスタンでは、洪水により国土の3分の1が水没。これは、本州と四国を合わせたほどの面積です。3300万人が被災し、死者は1200人を超えました。6月からの雨量は、例年同時期の5倍以上となっています。NASAの衛星写真を見ると、インダス川下流に幅100キロほどの大きな湖が確認できます。 なぜ、洪水被害は拡大したのでしょうか。 パキスタン気候変動相 シェリー・レーマン氏: 「通常よりも3倍の氷河湖決壊洪水が発生しました。300%まで増加したのです」 氷河湖決壊洪水、別名、山津波。山の上にある氷河が溶け、まるで津波のように流れだします。 パキスタン政府関係者は、山津波の被害を訴えるため、SNSに幾つもの動画を投稿しています。地元メディアによると山津波は今年に入って、30件以上発生。原因は「前例のない猛暑」としています。 先月28日に投稿された映像では、川の水位が橋まで達しています。2010年の洪