強硬というよりは過激な対日・対米コメントで名を馳せている人民解放軍の羅援少将(退役)が、4月2日の「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」紙上で「領土問題が引き金になって日中軍事衝突が勃発する可能性はますます高まっており、中国は防衛する以上の能力を保有している」と再び怪気炎を上げた。 羅援“少将”の今回の強硬発言は、ヘーゲル国防長官による日本訪問ならびに中国訪問を睨んでの恫喝発言といった意味合いもある。同時に、羅援をはじめ人民解放軍強硬派による「近い将来に日中軍事衝突が起きた場合には人民解放軍が優勢である」といった論調に反対あるいは疑義を差し挟む勢力に対して、反論を加えておこうといった狙いもあったようだ。サウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙が英語圏では比較的読者層が広いことを念頭に置いての発言である。 「航空自衛隊の方が強い」論への反駁 羅援“少将”が反論を加えようとしたのは、日本のメデ