◇記事もみ消し、キックバック要求の悲劇 ◇電通には抜本的改革を期待したい 藤沢涼 (元電通社員/Lamir社長) 元電通マンの藤沢涼氏が、マスメディアへの圧力や制作会社からのキックバック、社内で行われるパワハラの実態などを証言した。 (聞き手=後藤逸郎/大堀達也・編集部) ◇記事もみ消し ―― 電通はマスコミに圧力をかけているのか。 藤沢 ある大きなクライアントの不祥事を、雑誌が嗅ぎつけて記事にしようとしていた。そうした記事が出そうになると、ねじ伏せることが頻繁にあった。 例えば、媒体に「向こう半年、出稿を約束するから、記事の一部を修正してほしい」と頼み込んで、急遽、記事を直前に差し替えることがあった。 私の在職中に痴漢事件を起こした社員がいた。他の会社だったら記事に社名や名前が載るのに、その時は名前が伏せられた。「なぜ?」という思いはずっとあった。 事件後、週に1回の部会で、「〇〇室の室
![【電通】生き証人インタビュー 電通と私2:藤沢涼 2016年8月23日号 - 週刊エコノミスト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c9327822d2dbfcde7e1d728ee62e783483937aa6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.jimcdn.com%2Fapp%2Fcms%2Fimage%2Ftransf%2Fdimension%3D1920x1024%3Aformat%3Djpg%2Fpath%2Fs6de614c342e7b984%2Fimage%2Fice2fc5918950a8c1%2Fversion%2F1471410139%2Fimage.jpg)