台湾が「日の丸原発」に揺れている。 日本製の原子炉が使われ、台北近郊で建設中の「第四原発」が激しい反対運動に見舞われているのだ。 現地の市民団体幹部は「ストップさせるためには海外の協力が必要。 より関心を寄せてほしい」と訴える。(上田千秋) イメージ 1「このまま稼働を許せば、福島のような事故がいつ起きてもおかしくない状況になってしまう」。 台北市に拠点を置く市民団体「緑色公民行動連盟」の洪申翰事務局次長(29)は、「こちら特報部」の取材に表情を曇らせた。 洪氏は今月中旬、日本の市民団体の招きで来日した。 東京や川崎の講演では、台湾の現状を説明するとともに、市民団体関係者らに連携を呼び掛けた。 台湾で問題となっているのは、北部・新北市に建設中の第四原発。 米ゼネラル・エレクトリックが受注し、原子炉は日立製作所と東芝、タービン発電機は三菱重工が製造した。 日本企業による原発輸出の第二号で、現