福島みずほが参院予算委員会(2015年4月1日)で安倍政権の安全保障関連法案を「戦争法」と呼び、自民党が議事録からの削除を求めたことがあった。福島は頑として拒否した。 あれから7年、日本は戦争ができる国に向けて益々前のめりになっている。政権与党の実力者たちが「敵基地先制ナンチャラ」「核ナンチャラ」と騒がしい。 政界入りして24年、一貫して護憲平和を訴えてきた福島だが、今回の参院選で当選が危ぶまれている。 2020年にあった社民党の分裂で地方組織の半分が抜けたのである。分裂前の2016年の参院選でも福島は当落線上にあった。今回の危うさは前回の比ではない。まさに崖っぷちである。 永田町が改憲に向けて突き進む時、護憲勢力は福島みずほという大きな盾を失う危険性がある。平和もまた崖っぷちなのである。 国会議員になる前、福島は労働問題の弁護士だったこともあり、労働者それも非正規労働者たちから頼りにされ