1980年代に登場したCAN(Controller Area Network)は、ISOによる国際標準化を経て、非常に大きな進歩を遂げた。機能が拡張されていったことにより、CANの応用領域は広がり、今では自動車から、産業機器、工場のライン制御などにも使えるようになった。しかし、機能の拡張に伴い実装も複雑になっていった。 CANのコントローラは初期のものから発展した結果、多くの機能を備えるようになった。今では、さらに多くの機能を持つコントローラを使うこともある。そして、CANを制御するソフトウエア・ライブラリは、多様である。車載機器間の通信に使うだけでなく、産業機器の制御などに使う「CANopen」や「DeviceNet」といった通信プロトコルに対応するものもある。 自動車の中で、CANは「部品」の1つに過ぎない。開発者はなるべく少ない手間でCANを実装する必要があり、自動車システム全体を見
ARMは、Khronos OpenGL ES 1.1、2.0、OpenVG 1.0、1.1、その他のAPIを扱うグラフィックス、組み込みアプリケーション開発者のための総合的なリソース・スイート「ARM Mali Developer Center」を発表した。Maliエコシステムのメンバーとして同リソースにアクセスすることで、Maliグラフィックス・プロセシング・ユニット(GPU)プラットフォームを用いてグラフィックコンテンツを提供することが可能となる。 すでにSTMicroelectronicsやMediatek、ST-Ericssonなど24社はハードウェアライセンスを取得しており、同エコシステムに属する開発者とミドルウェアプロバイダは、グラフィックスコンテンツをスマートフォンやネットブック、ゲーム機、PND、STBなどのデジタル機器に提供することが可能となるほか、開発期間の短縮化および
自動車業界で世界トップを競う“世界のトヨタ”がIT技術者の採用を強化している。なぜトヨタがIT技術者か? そこには今の自動車の進化を支えるIT技術と、次世代自動車開発を見据えるトヨタの戦略がある。これはキャリアマップを塗り替えるような“事件”かもしれない。 連結ベースでの売上高23兆9400億円、経常利益2兆3000億円、研究開発費9400億円。まさに日本を代表する世界的企業、トヨタ自動車からこの春、エンジニア採用にも大いに関わる、気になるニュースが出ていたことをご存じだろうか。パソコンの基本ソフト(OS)に相当する「自動車搭載用の標準ソフトウェア」を、トヨタが独自開発すると発表したのだ。1月にはOS開発大部屋を、東京・お台場でスタート。ソフトの開発はもちろん、ITエンジニアの人材採用も活発化している。 快適さ、便利さにおいて、ますます進化する自動車だが、今の自動車は実は“走るコンピュータ
マイクロソフトは2日、Windows 7をベースにした組込み機器向けOSであるWindows Embedded Standard 2011をはじめとする、関連OSについて2010年のロードマップを含む記者説明会を開催した。Windows Embedded Standard 2011はコードネームがケベック(Quebec)と呼ばれていたもので、9月に米国で発表されたOSだ。今回の発表会は、その詳細を日本のプレス向けに紹介する目的で開かれた。 説明を行ったのは、マイクロソフト OEM統括本部 OEMエンべデッド本部 シニアマーケティングマネージャの松岡正人氏だ。松岡氏は、パブリッククラウドを一般ユーザーが利用する代表的なシーンとして、写真や動画データをクラウドで共有、保存するようなサービスをあげ、今後このようにネットワークに接続する機器が増えてくるが、現在ではPC以外の機器でのインターネット接
ARMは、Taiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC)の40nm-Gプロセスに対応した「Cortex-A9 MP Core ハード・マクロ実装」を開発したことを発表した。同実装は、速度に最適化した場合と消費電力に最適化した2種類が用意されており、速度に最適化した場合は、デュアルコアで2GHz以上の動作周波数での駆動が可能となる。 また、消費電力に最適化した場合は、標準的なシリコンから選択した場合、CPUあたり250mW未満の消費電力ながら4,000DMIPSのピーク性能を実現する。さらに、データ・トラフィック速度を最大化し、消費電力とシリコン面積を最小化するためのARM AMBA対応システム・コンポーネントを含んでいるほか、プログラム・トレース・マクロセル(PTM)「CoreSight」も装備し、プロセッサの命令フローを視覚化することで、ソフトウェア開発
組み込みソフトウェア/ハードウェア開発における技術力の向上、改善・最適化などを幅広く支援する“組み込み開発エキスパート”のための情報フォーラム
米インテルは現地時間24日、サンフランシスコで開催中の開発者向け会議「インテル・デベロッパー・フォーラム(IDF)Fall 2009」において、メディア・プロセッサー・ファミリー最新のシステム・オン・チップ(以下SoC)「Atom CE4100」を発表した。 Atom CE4100(開発コードネーム:Sodaville)は、45nmプロセスを採用した初のデジタル家電向けのSoC。1つのチップでインターネット/放送の両方のアプリケーションに対応可能となっている。 周波数は最大1.2GHzで動作。従来のCE3100との下位互換性を備え、ハイビジョン品質の画像に対応するPrecision Viewテクノロジーと、オーディオ/ビデオ用のMedia Playテクノロジーを搭載。ハードウェア・デコーディングにより、同時に2つの1080p映像再生が可能となり、3Dグラフィックス/オーディオ規格にも対応す
米Embedthis Softwareの開発チームは8月24日、オープンソースの組み込み向けWebサーバーの最新版「Appweb 3.0」を公開した。Windows、Mac OS X、Linux、FreeBSD、Vxworks、Windows CEなどのプラットフォームに対応、同社Webサイトよりダウンロードできる。 Appwebは、動的なWebアプリケーションをホスティングできる完全なHTTPサーバー。800KBと軽量で、マルチスレッドとイベント駆動型アーキテクチャによる高速な動作を特徴とする。 最新版では、サーバーサイドのJavaScriptフレームワーク「Ejscript」に対応。ECMAscript 3をサポート、開発者はWebブラウザとサーバーとで同じ言語を利用して開発できる。このほか、「SQLite」をデータベースORMレイヤに統合し、Model View Controller
本稿では市販の組み込み評価ボードを使用して,オリジナルのAndroidマシンを作ってみたいと思います.最終的にはWiiリモコンで操作可能なプレゼン・マシンを目指しますが,工夫次第でいろいろな用途のシステムを作れると思います.使用しているパーツはすべて,「Digi-Key」や「Amazon」などのWebサイトから入手できます.連載1回目の今回は機器や環境を用意して,実際にAndroidを起動するまでを説明します.(編集部) ※ 本稿で使用するパッチ・ファイルはこちらからダウンロードできます. ● BeagleBoardで自分だけのAndroidマシンを作ろう! 米国Texas Instruments社の「BeagleBoard」が発売されてから約1年が経過しました.BeagleBoardは同社のプロセッサ「OMAP3530」を積んでおり,さらにDSP(Digital Signal Proce
独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は6月24日、組み込みシステムの開発関係者を対象とした「組込みシステムのセキュリティへの取組みガイド」を公開した。2006年度科学技術振興調整費プロジェクト「組込みシステム向け情報セキュリティ技術」の3年間の成果となっている。 このガイドは、組み込みシステムの情報セキュリティを推進するために作成された。組み込みシステムの開発者が、自社のセキュリティレベルを把握し、さらに上位のレベルを目指せるようになっている。 組み込みシステムは製造メーカーにより企画、開発され、小売業者を経てユーザーの手に渡り、実際に使われたのちにリサイクル業者などによって廃棄されることから、組み込みシステムのライフサイクルを「企画」「開発」「運用」「廃棄」の4つのフェーズに分類。それぞれのフェーズにおける脅威や対策、具体的な取り組み方法をまとめている。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く