日本郵政の西川善文社長の後任に内定した東京金融取引所社長、斎藤次郎元大蔵事務次官(73)は、小沢一郎民主党幹事長が自民党の竹下登政権で官房副長官を務めていたころから20年来の付き合いがあり、平成5年に小沢氏が主導して実現させた細川連立政権のもとでは、現職次官として小沢氏と緊密に連携して政策を推進していた。 斎藤氏は東大法学部卒業後、昭和34年に大蔵省(現・財務省)に入り、5年から7年まで事務次官を務めた。次官在任中の6年2月には、細川護煕首相(当時)がぶち上げた「国民福祉税」構想を小沢氏とともに主導。ただ、与野党からの反発で同構想は頓挫し、自民党の政権復帰後の7年5月に次官を辞任した。