アジャイルが日本に紹介されてから幾年。そして現在、その価値を享受しているお客様や開発現場はまだそれほど多くありません。 誤解を恐れず言えば、XPなどのアジャイルプロセス自体は単なる「やり方」です。しかし、その単なるやり方が、企業や組織の持つ「文化」との摩擦を引き起こしてしまう。アジャイルがアジャイルであるために持つそのエクストリームな特徴が敵を作ってしまう。 しかし本来目指すべきは、既存の文化という敵を打ちのめすことではなく、それぞれの組織が持つ文化に溶け込むことで、中から変えていくこと。その結果、ソフトウェア開発スタイルと開発現場の環境をより良くなればいい。組織は壁ではなく、開発者は卵ではない。 私は、以下で平鍋さんが仰る「なるべくアジャイルという言葉を使わずに」、ってのはそういうことだと考えます。そろそろ、名ではなく実を取る時期に来ています。そして、そのためにはより多くの「人」を巻き込