ソフトメーカーに代わってゲームソフトを企画・開発する受託開発の企業には、「影武者」に徹する企業もあれば、開発元として名前がオープンになっている企業、格闘技のような特定分野に特化した企業、自社ブランドのゲームを出している企業など、その個性はさまざまある。共通しているのは、ソフトメーカーの「パートナー」として、その存在の重要性がますます増していること。国内のゲーム市場規模の拡大にブレーキがかかり、一時は揃って好調だった業界大手各社の業績が強弱まちまちになる中で、受託開発企業の業績は比較的安定している。 【その他の詳細な図や写真】ゲーム受託開発主要企業の売上高の推移 産業界では今年になって、「受託生産」先が表舞台に躍り出る事例が目立っている。 4月にシャープを正式に買収した再建スポンサー、台湾の鴻海精密工業(ホンハイ)は、アップルの「iPhone」やソニー、任天堂のゲーム機、液晶テレビなどを受