フロッピーディスクの生産が停まるそうです。 今や記憶媒体はテラバイトの単位となっていますし、移動用にもUSBメモリーなどがありますから、確かにFBの役割は終わっていますね。 なぜこんなことを書くかというと、実はこのことが織物産地、特に西陣に多大な影響を与えるのです。 西陣の織物は明治になってフランスからジャガード機という織機が導入されて、大量生産が可能となり、飛躍的に発展しました。 織物は経糸(たていと)と緯糸(よこいと)で織上げていきます。 経糸を織機に張って、必要なところの経糸を上げたところに、緯糸が入って、経糸を下ろして織っていきます。 江戸時代は空引き機といって、その織機の上に人がいて必要な経糸を人力で引っ張り上げるというようなことをしていたようです。 ところがジャガード機というのは、その経糸の制御を機械がしてくれるのです。 そのために必要なのが紋紙で、短冊のような細長い紙に穴が開