かつて哲学者・社会学者・国際政治学者・経済学者などとして知られたレイモン・アロンという多才なフランス人学者がいた。そのアロンが紹介した左派識別法はとても明快だ。それは「正直でありながらも、頭の良い人は左派にはなれない」というものだ。言い換えれば、「正直な左派は頭が悪く、頭が良い左派は正直ではない」ということになる。 半年ぐらい前に、自称保守が好んで取り上げていた朝鮮日報のコラムです。 レイモン・アロンというフランス人学者が説いた左派識別法は「正直でありながらも、頭の良い人は左派にはなれない」というものだという他愛のない話です。 右派と左派というのはその信じるところが全く逆で、竹村健一がよく言っている「日本の常識は世界の非常識。世界の常識は日本の非常識」と同様、「右派の常識は左派の非常識。左派の常識は右派の非常識」ということもまた、言えるのではないでしょうか。 そう考えると、レイモン・アロン