『リア王』を読み終わった。 光文社古典新訳文庫 安西徹雄訳 作者はもちろんシェークスピア。 序盤、リアはただの癇癪玉、頑固オヤジ Wikipediaから引用しますに―― ブリテンの王であるリアは、高齢のため退位するにあたり、国を3人の娘に分割し与えることにした。長女ゴネリルと次女リーガンは言葉巧みに父王を喜ばせるが、末娘コーディリアの率直な物言いに、激怒したリアはコーディリアを勘当し、コーディリアをかばったケント伯も追放される。コーディリアは勘当された身でフランス王妃となり、ケントは風貌を変えてリアに再び仕える。 ――という場面から物語ははじまります。 リアは自分へと愛情のすべてを注ぐと明言しない末っ子のコーディリアにご立腹。彼女は、夫を持つからには夫に愛情を注ぐのであって、「すべての愛情を父親に注ぐ」といってしまうことが嘘になる、といかにも若さが言わせそうな率直な言葉を貫く。 この程度の