高田純 著 中公新書 ISBN978-4-978-4-12-101895-3 核爆発によってどのような災害が引き起こされるかについて書かれた本。 大体のところは、核爆発についての啓蒙概説書、と考えておけば良い本で、私には結構面白かったし、知っておいて損はないだろうから(知らないで済むことを願いたいが)、読んでみて良い本だと思う。 広島原爆の生存者の事例から始められていて、読み物としても読みやすい(原子爆弾や原子力という呼称は、科学的に不適切だとして、本書では余り用いられていない)。 欠点としては、日本語のたどたどしい箇所が少しあって、そのせいかどうか若干分かり難いところもあるが、そんなに、酷いという程ではないだろう。 (一応例を挙げておくと、「なお、この闇のビジネスには、核兵器開発を放棄したリビアから、日本企業も無関係でないことが判明している」などと書かれている。リビアからのからとは、リビ