アマチュアボクシングの全日本女子選手権が24日、山形市総合スポーツセンターで行われ、ミドル級でお笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代(よしもとクリエイティブエージェンシー)は、決勝直前に石井智紋(福山平成大コーチ)が棄権する異例の事態で不戦勝し、優勝した。 同級は参加2人で決勝のみだった。ロンドン五輪出場権を逃した5月の世界選手権以来の実戦が思わぬ形で消えた33歳の山崎は「何とも言えない」と戸惑いの表情で話した 日本連盟によると、1時間早まった集合時間が山崎陣営に伝わっておらず、石井は自らの不戦勝と判断。しかし、急遽呼ばれた山崎が計量に間に合い出場を認められると石井は動揺した。関係者によると「気持ちが切れた」と号泣して出場を拒否し、大会終了直後に会場を離れた。