南シナ海問題についての米中の発言が注目されていたASEAN地域フォーラム(ARF)が7月23日に行われた。 ASEANと中国が南シナ海での紛争を平和的に解決することを目指して2002年に合意した「行動宣言」(DOC:Declaration of Conduct of Parties in the South China Sea)がある。 しかし、中国は近年、この行動宣言とは裏腹に同海域において権益拡大を目指す動きを強めてきたため、ベトナムやフィリピンなどが反発するとともに、米国も昨年来、引き続きこの海域への関与(Commitment)を明言してきた。 加えて、この行動宣言の実効性を高めるためのガイドラインの策定と法的な拘束力を持たせた「行動規範」(Code of Conduct)への格上げを求める声が高まっていた。 特に、米国は、すべての関係国が合意し、国際法の枠組みの下で平和裏に解決する