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ブックマーク / book.asahi.com (2)

  • インタビュー : 梨木香歩、新刊「海うそ」 喪失と向き合った20年 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    『家守奇譚』や『裏庭』など、現実とこの世ならざるものとの交歓を描いてきた作家、梨木香歩。新作『海うそ』(岩波書店)は、南の島の豊かで厳しい自然を背景に、一人の青年と人の世が失ってきたものに思いをはせる小説だ。デビュー以来20年、「喪失と向き合ってきた過程」の作品だと言う。 時代は昭和初期。地理学者の秋野は、現地調査のため南九州の「遅島」を訪れていた。主な研究対象は家屋の構造や、明治維新後に廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で破壊にあった寺院の遺構だ。平家の落人伝説や民間信仰モノミミの謎にもひかれていく。来島前、秋野は婚約者や父母、恩師ら身近な人を相次いで亡くしていた。島と共鳴する喪失感。 蜃気楼(しんきろう)(海うそ)が見える洋館でみつけた地図を頼りに、秋野は島を縦断する調査に踏み出す。地図には壊された寺院の跡が詳しく記されていた。館の元の主人は、かつて修行僧だったが、明治政府の意向で還俗(げん

    インタビュー : 梨木香歩、新刊「海うそ」 喪失と向き合った20年 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    modem
    modem 2014/06/16
    鹿児島の甑島もモデルになったそうな。読みたい / “故郷というものは、大地震という衝撃的な形でなくとも、年齢を重ねるごとに侵食され、失われていく。ほんとうは過去にしかないもの”
  • 大澤真幸「夢よりも深い覚醒へ」書評 原子力も世界破壊への信仰|好書好日

    夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学 (岩波新書 新赤版) 著者:大澤 真幸 出版社:岩波書店 ジャンル:新書・選書・ブックレット 「不可能性の時代」に起きた3・11の2つの惨事は、私たちに何を問うているのか。圧倒的な破局を内に秘めた社会を変えていくための方法とは。オリジナルな思考を続ける著者渾身の根… 夢よりも深い覚醒へ―3・11後の哲学 [著]大澤真幸 この素敵(すてき)な題名は見田宗介の言葉だという。悪夢から現実へ覚醒するのではなく、夢により深く内在することで覚醒する、という意味で使われている。三・一一の出来事は各々(おのおの)の生の中に深く沈潜し、意識無意識を総動員しながら言葉を探ることでしか、乗り超えられない。あるいはまた生き方を変えることでしか、見えない。書は、自分の中で何度も反芻(はんすう)してきた事柄を、著者の言葉で確認しながら読むという、そういうなのだと思う。 著者は

    大澤真幸「夢よりも深い覚醒へ」書評 原子力も世界破壊への信仰|好書好日
    modem
    modem 2012/06/06
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