キャッシュレス決済の手段として定着しつつあるコード決済(QR決済)。代表選手ともいえる「PayPay」の登録ユーザー数は、2022年8月に5000万人を突破した。キャッシュレス推進協議会によると、コード決済による2021年の支払額は前年比66.3%の伸びを示した。 派手なキャンペーンを矢継ぎ早に打ち出していることもあり、コード決済はキャッシュレス分野で話題に上りやすい。しかし、日本のキャッシュレス決済比率を見ると、この分野での「オールドメディア」に当たるクレジットカードがいまだに強大な存在感を放っている。 経済産業省によると、2021年におけるキャッシュレス決済比率は32.5%。クレジットカードはそのうち27.7%を占める。これに対し、コード決済はわずか1.8%だ。同年のキャッシュレス決済全体額に占める割合(キャッシュレス推進協議会調べ、以下同じ)を見ても、クレジットカードは85.3%で、