この画像を大きなサイズで見る 1920年代、アルゼンチンのブエノスアイレス南西、600キロほどのところにあるエペクエン塩湖のほとりに、ヴィラ・エペクエンというツーリスト村があった。この湖は塩分濃度が海水の十倍、死海の次に高いという特徴を持っており、この湖の治癒力を求め、観光客たちが次々と訪れ、街は大変栄えた。 ところがこの街を悲劇が襲う。気象変動による降水量の急激な上昇で、1985年、街のほとんどが水没してしまったのだ。それから四半世紀を過ぎた現在、今度は干ばつにより、再びこの街は姿を現しはじめた。 エペクエン湖の水には自然治癒力を高めるとして大変有名だった。伝説では、この湖は愛する人の苦しみ思って泣いた首長の涙でできたという。エペクエン湖、またの名を永遠の泉は、うつ病、リウマチ、皮膚病、貧血、糖尿病に効くともっぱらの評判だった。 この画像を大きなサイズで見る この画像を大きなサイズで見る