● 出血しても激務をやめられず――。 尊い命を守れなかったアパレル店員の悲痛 「妊娠がわかってからも立ちっぱなしの仕事で、常にお腹が張っていた」 【詳細画像または表】 アパレル業界で働く岡本絢子さん(仮名・27歳)は、後悔の念にかられている。それというのも、無理して働いた結果、流産してしまったからだ。 デパートにテナントとして入っている店舗で洋服の販売をしていた岡本さんは、店で唯一の正社員で店長だった。アルバイトや契約社員のシフトを組み、急な休みで穴が空けば自分が入って代替していた。休みは週1日とれればいいほうだった。 妊娠がわかってからも、業務内容は変わらない。平日昼間など顧客が少ない時間帯は1人で店舗に立つことが多く、休憩もままならない。夕方は仕事帰りに買いものに来る顧客が多く、やはり持ち場を離れられない。いつも、お腹はカチカチの状態だった。 妊娠9週頃に出血があったが、すぐ