約19日間に渡り存在した台風5号は、8月9日3時に山形沖で温帯低気圧へと変わりました。 歴代で言うと第3位の長寿台風で、その動きは最後までゆっくりとしたものでした。 動きが遅いことで長時間の強雨が続き、各地で大雨や暴風での影響が出ました。 通常、台風は太平洋高気圧の縁の気流に乗って北上しますが、今回は西日本方面に別の高気圧があり、台風5号は行く手を阻む高気圧に取り囲まれてしまいました。 このため、なかなか北上できず、日本の南海上を迷走。長寿への一歩を踏み出しました。 さらに、日本の南海上の海水温は水深50mくらいまで台風の発達を維持できる温度になっており、発達もしくは勢力を維持できていました。 日本上空に来ると、通常は「偏西風」と呼ばれる強い西風に乗りスピードアップしますが、偏西風ははるか北の中国大陸にあり離れていたため、引き続きスローペースで移動。西日本の南海上をノロノロと進み、寿命をさ
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