外来語の受け入れは日本語を豊かにする、ということについて、ちょっと注釈を。 外来語は、日本語の空白地帯や社会の変化に伴って生じる意味のすき間を埋めるために受け入れられることが多い。 つまり、在来の日本語ではうまく言えなかったこと、十分表現できなかったことが外来語を用いることによって可能になる。日本語運用の自由度がより高まる。 これが、日本語を豊かにする、ということの意味だ。 いま、国立国語研究所を中心に、外来語をわかりやすい日本語に言い換えようという作業が進められている。たしかに、外来語は日本語を豊かにするといっても、自然淘汰を経て普及定着するまでにはある程度時間がかかるし、お年寄りなどそのタイムラグの間に不利益をこうむる人がいるかもしれない。 それに、行政文書などは夢見心地(前回の記事を参照してください)で書いたり読んだりされると困る。 だから、この作業にはそれなりの意義はあると思う。
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