1997年5月12日 予定では「操作手順の説明のしかた」だったのですが、種々の要素をどう展開するかが解決できなかったので、次回にさせていただきます。 さて、連休中に本を読んでいたら、面白いものを発見しました。それがグライスの公準です。もともと認知科学者のグライスが、会話における既出-新出情報の結合方式として提唱したものらしいのですが、わかりやすい文章を書くためのためのガイドとしても使えそうです。以下、元ネタを少しマニュアル寄りに改変して、ご紹介します。 第1の公準 量について まず、情報量についての公準から始まります。いわく情報は多いほうが良いが、必要以上の要素は不要である。 確かにこのとおりですね。誤解がないように断っておくと、「多いほうが良い」ということは「必要な情報は全て盛り込まれていなければならない」ということです。 確かに情報量が少ないマニュアルでは、「これだけでできるのか。簡単