すごくふわっとした口当たりのいいパッケージだけど、その実、決して口当たりがいいわけではないマンガ。 でも、その口当たりのハードさこそが持ち味かと。 ずっと追いかけていたのを、先週、最終巻までやっと読了。 「関西弁」「乙女」「大学生」「ブンガク」「季節感」みたいなキーワードがそこかしこにちりばめられており、そこに恥ずかしげなく、浸れるかどうかが、このマンガを楽しめるか否かのポイントかと。 少なくともガチムチ体育会系の人は読んでもイライラするだけ。 なら、ブンガク乙女ならこれを100%楽しめるのかというと、多分そんなことはなくて。 むしろ、上に書いたようないろいろな意味で甘いキーワードでコーティングされた世界が好きな人にとって(これ、嫌みっぽく聞こえるかもしれませんが他意はないです。)このマンガは読み心地は悪いだろう。 描き方こそ、ふんわりしているけど、描かれている内容には「震災」っていう重た