マンガに出てきた食事を再現する有名なブログ「マンガ食堂」が、書籍化されたもの。 http://umanga.blog8.fc2.com/ ぼくが自分の胸に手をあてて、心の声に耳をすましたとき、「食べたい…」と思えるマンガ料理、というかまず思い浮かべるマンガ料理は、なんといっても料理人修業物語、牛次郎・ビッグ錠『包丁人味平』のカレーである。 兄が「少年ジャンプ」を雑誌でときどき買ってきていたのが家の納屋に捨ててあり、ホコリまみれの古雑誌をくり返し読んだものである。当時『味平』が連載中で、しかもこのカレー対決と、ラーメン対決が古雑誌として我が家に残っていて夢中になって読んだものである。 いまでもうまいラーメンを食べると、ビシッと割り箸を置きたくなる心のクセは、あきらかに『味平』の痕跡だ。 梅本の本書にこの『味平』のメニューが入ってなければ、このような本はホンモノではない……などと無意味な基準を
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