志乃ちゃんは自分の名前が言えない ■【オススメ】題名通り、衒いのないシンプルな青春もの。 なぜ衒いがないのかは、あとがきを読んで納得。 この題名からどんな中身を想像すべきか、いろいろ考えたが、開けて読んでみると、全くもってそのまんまの内容であった。入学式前日、予習をする主人公。それは、自己紹介の練習。大丈夫、大丈夫・・・と自分に言い聞かせるも、結局、言葉が出てこない。 母音から始まる言葉が特にだめで、大島、という自分の苗字が苦手。でも名前なので言い換えることはできない。余計に緊張して、さらに言葉が詰まる。最初はふざけているのかと思われ、緊張しているからリラックスしようだの、友達つくって頑張ろう、だのというアドバイスをされたりもする。そんな彼女がクラスの子と仲良くなる。彼女は、しゃべれないなら紙に書けば良いという。彼女はギターを弾けるが、歌は音痴。一方、ヒロインは歌う分にはつっかえない。なの