ライカのレンズの中でも代表格の1つといても過言ではないレンズです。 このレンズはそれまで製造されていた「ズミタール」というレンズを元に開発されました。まずはじめに ズミタールのレンズ鏡胴を使用してプロトタイプが作られました(このレンズは市場に出てくることのまず ない博物館クラスのレンズです。超珍品ですよ)。その後1953年に新たなレンズ鏡胴と共に生産された, というのが一般的ですが実際はそれ以前にもズミクロンは製造されていたようなのです。 この写真のレンズ、シリアルナンバーからおそらく1951年から1952年の間に製造されていたようなのですが、 通常のズミクロンとは大きく違う点が1つあります。硝材(レンズのガラス)が通常のものと大きく異なります。 通常のものにはパープルのコーティングが入っているのに対し、初期のものには黄色いコーティングが 入っている、というよりはレンズが黄色なのです。実際