朝日新聞デジタルの記事によると、モーリス・ルブラン作「怪盗紳士ルパン」シリーズの最新刊となる『ルパン、最後の恋』の邦訳が9月7日に早川書房より刊行された。「怪盗紳士ルパン」シリーズの作品が刊行されるのは、1941年に刊行された『ルパン最後の事件』から実に71年ぶりとなる。 モーリス・ルブランはこの『ルパン、最後の恋』を執筆中に病に倒れて亡くなっており、本作がまさにシリーズ最後の作品となる。しかし、資産を受け継いた子息が草稿状態のままの原稿を出版することに反対していたため、現在までその存在とあらすじのみ知られる幻の作品とされていた。その資産をさらに受け継ついだ孫によって草稿が再発見され、許可を得て今年5月にフランス本国で出版、そして早川書房と訳者の平岡敦氏の尽力によっていよいよ日本でも邦訳が刊行される運びとなった。 本作ではルパンの祖先に関する新事実が明かされており、ルパンのルーツを探る上で