ヴィンテージ楽器として90年代にプレミア価格で取引されたこともあるアナログ・シンセ。その独特の温かみのある音色を愛するアーティストも多く、いまだに衰えることのない人気を博しています。近年では、デジタル回路を用いたアナログ・モデリング・シンセサイザーも数多く発売され、ついにニンテンドーDSでKORGの名機「MS-10」をモジュールした「DS-10」なるソフトや、ミニ・テルミンで大ヒットを飛ばした大人の科学からミニ・アナログ・シンセを付録にした雑誌『シンセサイザー・クロニクル』(学研)も発売。と、ひそかに人気が再熱しているアナログ・シンセサイザーについて、今回は説明していきましょう。(写真:ジョージ・ハリスン『電子音楽の世界』) アナログ・シンセの仕組みは、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、VCF(Voltage Controlled Filter)、VCA