「三カ月で戻ってきますから」 そう告げて、わたしは出産のため休みをとった。フリーランスなので育休手当が出ないという事情があったし、キャリアの断絶も恐ろしかった。そういう不安から、最低限身体を休めたらすぐに戻ろうと決めていた。 妊娠中に保育園の見学と申し込みを済ませ、レギュラーの仕事に関しては不在にする三カ月分の原稿を先出しし、産後のポストを確保した。身重ながらなかなか周到に備えられたように思えた。そして予告通り、産後三カ月でまた仕事を始めた。 しかし、今はこう思う。「一年の産休・育休は理にかなっている」と。一つ誤算があったのだ。というか、考慮できていないことがあった。母乳育児の労力だ。母乳育児をしながら働くことがこんなにしんどいとは。 あなたの周囲に母乳育児をしながら働いている人はいるだろうか。ほとんどの人はこう思うだろう。「知らない」。それだけ母乳の話は表に出てこない。恥ずかしいし、タブ
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