台湾人の両親を持ち、3歳の時に台北から東京に引っ越して、以来ずっと日本で暮らしてきた作家の温又柔さん。自身の出自をテーマにしたエッセイや、それを彷彿とさせる小説は、大きな注目を集めている。温さんの最新作『「国語」から旅立って』は、幼少期から小説家になるまでの、悩みや迷い、うれしかったこと、つらかったことが丁寧に綴られた、刺激的な一冊だ。 ダイバーシティが話題に上る現在、アイデンティティのこと、異なる人同士のコミュニケーションなど、私たちが慣れていないことがたくさん求められている。温さんのお話には、そんな今を、ポジティブに楽しむためのTIPSが詰まっていました。 ──温さんが自身のことを書いたエッセイは本(『台湾生まれ 日本語育ち』白水社)にもなっています。今回はどんなところが違うのでしょう? 今回は、最初から若い読者を意識しました。というのも、前の本(『台湾生まれ 日本語育ち』)で「わたし
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