イランの革命防衛隊クッズ(コッズ)部隊の司令官であるカセム・ソレイマニが1月3日、アメリカ軍にドローン攻撃で殺された。革命防衛隊クッズ部隊、イランとアメリカの事情についてはすでにいくつか報道されている。 本記事では【1】イラクに焦点を当ててなぜこのような事態が起きたのか、【2】ソレイマニはこれまで中東各地で何をし、どのような反応が現在の中東各地で起きているのかをまとめた。 ■あらためてソレイマニとは誰かソレイマニはイランの革命防衛隊のクッズ部隊司令官である。クッズ部隊はイラン国外で作戦を行う特殊部隊のことだ。シリア、イラク、レバノンなどで暗躍してきた。国外でシーア派民兵組織を立ち上げ、諜報活動など隠密裏に動き、自国に有利な形で戦争に介入し引き起こす。ソレイマニは戦略、戦術を立てるのに長けていて、とても「優秀」な軍人だったらしい。 ソレイマニの名が知られるようになったのはここ数年のことである