そう言うと「仕事を舐めているのか!」とお怒りになる方もいらっしゃるかもしれません。「すべてを仕事に捧げるくらいじゃないと、本当にいい仕事はできないぞ!」と思っていらっしゃる方もいるでしょう。 でも、私に言わせると、「仕事が人生の全てだ」というほうが認識としては「甘い」と思うのです。 現実に生きていて、仕事が人生の100%であるわけがありません。ところが「仕事が人生の全てだ」と考えると、自分の個人的な趣味嗜好や価値観、好き嫌いなど、仕事に本来関係ないはずの思考を、仕事に持ち込もうとするようになります。つまり、悪い意味での公私混同が始まるのです。 経営に「趣味や好き嫌い」が持ち込まれる 業績の悪くなった会社のトップの様子をうかがうと、経営のプロフェッショナルとしての経営判断ができず、趣味で経営をこなしているというケースが少なくないのです。経営で重視すべき数字やファクトやロジックではなく、世間体