若い富裕層も考え始めたPT 「最近、カントリーリスクを気にするようになりました。これからは、日本一国だけで暮らすということにどことなく不安を感じています。税金はもちろん、地震や年金、将来を考えると海外での生活ということも少し考えてみたい」 これは、資産規模が10億円を超える40歳代の会社経営者の言葉だ。今回YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)が「パーマネントトラベラー」(PT)を取り上げる大きなきっかけともなった。 PTとは、文字通り「終身旅行者」の意味で、高額な税金の支払いに悩んだ海外の富裕層の間で認知されているライフスタイル。どこの国にも定住せずに、旅行者として一生を過ごすというもの。将来に対する漠然とした不安や、常に付きまとう税金の問題もあり、特に若い世代の富裕層の間ではPTを考えている人もいるようだ。 この動きを、日本でPT研究の第一人者でもある木村昭二氏はどう見て