アラン・マクニッシュ(BBCのF1アナリスト、1989年から1992年マクラーレンのテスト・ドライバー) 言葉の壁は、しばしば誤解につながる 僕は1990年代初頭、アイルトン・セナとゲルハルト・ベルガーがレース・ドライバーだった時代に、マクラーレン・ホンダのテスト・ドライバーを務めていたが、欧州企業と日本企業が協力する際の難しさについて、多くのことを学んだ。僕は日本で、1992年、ホンダがF1でレースをしたV12エンジンの開発をすべて担当した。 日本人が「はい、わかりました」と言っても、必ずしもそのままの意味ではない。こちらの発言を理解したということであり、必ずしも同意したり、それについてどうするべきかわかっているという意味ではない。 アイルトン・セナ(マクラーレン・ホンダ、1988年) 例を挙げよう。1991年、マクラーレンはフェラーリに対抗するため、ふたつのギアボックスを開発していた。