「ああ暗い」……決して人生のことではない。日も落ちた時間に帰宅した際、玄関で鍵を探しながらつい思ったことである。手荷物を全部地面に置いて、鞄の中をまさぐること数十秒。触感で鍵を探しだして、鍵穴へ。何かと物騒な昨今だから、暗い玄関先でゴソゴソしている様は、あまり良い印象ではない。自分も不便だし、もし近所の方が見たときも十分怪しいであろう。つまり、玄関が暗いと何かと不便ですよ! ということなのだ。 しかし、実は拙宅には玄関脇にちゃーんと電灯がついている。でもスイッチは室内なのだ。だから、あらかじめつけておかないと意味がない。でも昼間からスイッチをつけたまま外出するわけにはいかない。あれこれ考えた結果、「ついてほしいときに勝手についてほしい! ついたら勝手に消えてほしい!」と思うに至った。 通りを歩いていると、通りがかった瞬間に灯りが点いて驚くことがあるが、これはセンサーで人影を感知すると自動的