東京事変の3枚目となるアルバム『娯楽(バラエティ)』は、バンドメンバー中心のソングライティングとなり、浮雲(ギター)が7曲、伊澤一葉(キーボード)が5曲、亀田誠治(ベース)が1曲書き上げ、なかには彼らが作詞までした曲もあるほど。バンドとしての理想の形が具現化されたアルバムについて、椎名林檎、伊澤一葉、浮雲の3人に話を聞いた。 ■東京事変としては1年半ぶりの活動再開ですが、この間みなさんどのような活動をされていたのですか? 浮雲:特に何も。ボケッとしていました。自転車に乗っていました。 伊澤:お酒飲んで、泳いで、曲作って、自分のバンド活動して、あとはボーッとしていました。 椎名:東京事変のツアーが終わってからは、映画「さくらん」の音楽とか仕事をしていました。 ■今回のアルバムで、椎名さんはなぜ作曲をせず、作詞と歌い手に徹したのでしょう? 椎名:東京事変というプロジェクトでは、よくお客