漢字「無」の由来:「舞」という字の初文。 漢字「無」の由来:「舞」という字の初文。無心に舞い狂う祖先の姿が見えてくる。 甲骨文や金文からは紛れもなく、この字が「舞うこと」を表していたであろうことが良く分かる。 甲骨文字は実に生き生きと人々の生活を表している。おそらく祖先は祭りや神への奉納の中で、踊り喜びを表現していたであろう。それを表した字が「無」なのだろう。後にこの字の下に両足をつけ、全身で踊る姿が体現されたと考えられる。 甲骨文では手足に飾りをつけ、エクスタシーになって舞い狂う祖先の姿が見えてくる。古代に「無」という概念が在ったのかどうかは分からないが、おそらく無我の境地と現実の「舞う」という行為を字で持って区別したのだろうと思う。 本稿は、2020年12月4日金曜日にアップロードしたものに、加筆修正したものである。
![漢字「無」の成立ち:原義は舞うこと。「舞」という字の初文。無心に舞い狂う祖先の姿が見えてくる](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a555e7d565f14ee81c0b8c4fd5b41a46cc09669c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblogger.googleusercontent.com%2Fimg%2Fb%2FR29vZ2xl%2FAVvXsEhK3nuUgCXLK8Vn5TIhCZBUyVJ5tny9k7kf_VPVlcnXJJLDwjJ65Lm1e0Xz8DDdwk2KYxTXOnhCDdjuj7TuR5mn7xbH8crz-5vRg-eLRnDgEgrWr1Sy3hOddpyujRUU_KfulBH2U3H5-ndkzn90Wlha-1aEI8whMvS3E9_PvjdvIE294-LG8nuwpdIxwSxw%2Fw1200-h630-p-k-no-nu%2F%25E8%2588%259E_%25E6%25A5%25B7%25E6%259B%25B8.gif)