この夏公開されヒット中の映画「シン・ゴジラ」を見たファンは、日本映画にゴジラが帰ってきたことを喜んだ。愛媛県新居浜市の井上靖章さん(60)もその一人だ。特撮映画好きが高じて、怪獣のフィギュアを並べた飲食店「ヒーローズタイム」を経営している。 「ゴジラが東京を襲う場面は迫力があったけど、今度も四国には襲来しなかった」と、少し残念そう。 1954年の第1作「ゴジラ」から数えて、今回で29作のゴジラ映画が日本で製作された。だが、井上さんが言うように、ゴジラは四国に上陸していない。 接近したことはあった。第2作「ゴジラの逆襲」(55年)では、四国南岸に上陸するとの警報が出たが、方向を変えて大阪湾に向かった。「ゴジラvsデストロイア」(95年)では、香港などで暴れたゴジラが、四国と九州の間にある豊後水道に出現し、原発を襲おうとする。だが、特殊部隊の迎撃もあり四国上陸はしなかった。 井上さんは2年前、