カジノを含む統合型リゾート(IR)事業を巡る汚職事件で、現金など約三百八十五万円相当の賄賂を中国企業側から受け取ったとして、東京地検特捜部は三日、収賄の罪で、衆院議員の秋元司容疑者(48)=東京15区、自民党を離党=を追起訴した。立件額は最初の起訴分と合わせ、約七百六十万円相当となった。 一方、特捜部は、中国企業側が「それぞれに百万円ずつ渡した」と供述した自民党の岩屋毅前防衛相、宮崎政久法務政務官、中村裕之元文部科学政務官、船橋利実氏、日本維新の会を除名された下地幹郎元郵政民営化担当相の衆院議員五人と、中国旅行に同行した白須賀貴樹衆院議員については、職務権限がなかったとして立件を見送った。 追起訴状によると、秋元被告はIR担当の内閣府副大臣だった二〇一七年九月一日、日本でのIR参入を目指していた中国企業「500ドットコム」側から講演料名目で現金二百万円の送金を受け、一七年十二月二十七~二十