著者:杉江 あい出版社:名古屋大学出版会装丁:単行本(426ページ)発売日:2023-02-21 ISBN-10:4815811121 ISBN-13:978-4815811129 内容紹介: 宗教が異なれば社会のかたちも異なる、という図式は、本当に有効なのか。生活の場を介して、カーストを含む多様な集団が相互に交錯する過程を、宗教の別をこえてトータルに把握。物乞いや聖者など宗教横断的な主体も視野に、分裂した南アジア像が覆い隠してきたものをすくいだす。 古代から仏教の興隆と繁栄をみたベンガルの一部であり,近年は目覚ましい経済成長を遂げているバングラデシュ。日本と深い関わりをもつ国のひとつではあるものの,その地域・社会・文化への理解はそれほど進んでいないのが現状です。 学生時代にバングラデシュを訪れ,ある出会いをきっかけに調査と研究に取り組んできた杉江あい先生。2月に刊行された初の単著『カース