日本最大の湖・琵琶湖をそのまま北へ伸ばし「太平洋と日本海を運河で結ぼう」という壮大な構想が、実は約1000年前の平安時代から何度も浮かんでは消えています。 人力の引き船で「船、山に上る」を実現か 近畿地方にある日本最大の湖・琵琶湖をそのまま北へ伸ばし「太平洋と日本海を運河で結ぼう」という壮大な構想が、実は約1000年前の平安時代から何度も浮かんでは消えています。 貨物船のイメージ(画像:国土交通省)。 「琵琶湖運河」や「中部横断運河」「日本横断運河」と呼ばれ、滋賀県北部と福井県南部に広がる標高900m級の野坂山地が舞台で、幅約20kmの区間です。 若狭湾の敦賀(福井側)から山を越え琵琶湖(滋賀側)に至る塩津街道は、昔から日本海側と京・大坂とを結ぶ一大物流路です。ただし峠越えは人馬による陸運頼りで、水運と陸運との積み替えには「手間・ヒマ・コスト」が非常にかかるのがネックでした。 なお琵琶湖に