JR東日本が開発を進める、蓄電池で走る次世代型車両の実用化に向けた実験が最終段階を迎えている。2日未明、那須烏山市のJR烏山駅で充電の様子を公開した。 電化されていないJR烏山線の終着駅に高さ約4メートルの充電施設を設置した。市中の電線から電気を取り込んで直流1500ボルトに減圧し、リチウムイオン蓄電池ユニットを積んだ試験車両「E995系」(愛称「スマート電池くん」)のパンタグラフから充電する。 10分の充電で約20キロの走行が可能で、軽油を燃料にする従来の気動車よりエネルギー換算で約6割、二酸化炭素排出量で約75%を削減できるという。烏山線(宝積寺―烏山、20・4キロ)など、電化区間から分岐する短距離の非電化路線での導入を想定し、3月中は走行実験を続ける。