「近つ飛鳥博物館」「道の駅 近つ飛鳥の里・太子」「飛鳥ワイン」「飛鳥橋」…。 遠方から大阪府太子町や隣接する羽曳が丘 (大阪府羽曳野市) のあたりにはじめて来たヒトのなかには、首をかしげるむきもおられるだろう。 ねえ、飛鳥って奈良じゃなかったかな、飛鳥ナンバーのクルマって奈良だよね、と。 飛鳥という地名自体は全国あちこちにあり、とりたてて特殊な名称ではない。 古事記は、その由来をつぎのように記述している。 いのちを狙われ、難波 (なにわ) から石上神宮に退避した履中天皇のもとへ向かう弟の水齒別命 (みずはわけのみこと・後の反正天皇) が、仮宮をたて最初に宿泊したあたりを近つ飛鳥 (難波から近いほうの飛鳥)、翌日やまと入りし、神宮にむかうまえに泊まったところ周辺を遠つ飛鳥 (現在の奈良県の明日香村) と呼ぶと。 そして、近つ飛鳥を飛鳥戸 (あすかべ) ともいい、近年では河内飛鳥ともいう。 こ