国内インターネットの普及率は90パーセント近くとなり、その半数以上がブロードバンドとなっている。家庭内でもWi-Fi(*1)などの無線LAN(Local Area Network)、PLC(Power Line Communication:電力線通信)(*2)(*3)(*4)などの配線不要な通信手段の普及が進んでいる。これにより、情報家電、カーナビ、携帯電話などの組込み機器のネットワーク環境が整いつつある。 その反面、様々な組込み機器が自在につながっていくことにより、組込み機器に記録された個人情報が拡散していったり、思いもよらないところで他人に見られたりすることが懸念される。 特に情報家電は5年、10年と長期間利用されるものが多いため、セキュリティ対応が不十分な古い機器が攻撃者に狙われることも想定される。 ここでは以下の4つの利用シナリオを例として取り上げ、発生しうるセキュリティ上の脅威と