九州新幹線長崎ルート(武雄温泉~長崎/以下、長崎ルート)の2022年秋暫定開業まで、残り2年を切った。トンネルや高架橋などの土木工事は完了済みで、線路や電気設備などの工事に入っている。駅舎についても、諫早駅、新大村駅に続き、20年7月に長崎駅でも建築工事が始まっており、開業がまさに目に見えるかたちで近づいている印象だ。その一方、国や長崎県、JR九州などが求める「長崎ルートのフル規格化」については、佐賀県知事の拒絶により、その行方がまったく見通せない状況のまま。長崎ルート問題をめぐっては、着々と建設が進むのをよそに、佐賀県の主張、動向にばかり注目が集まる傾向があるように思われる。そこで今回、長崎県の視点から、長崎ルートの暫定開業、フル規格をめぐる問題について、検証してみる。 フル規格以外の選択肢はない 長崎県の主張は明確だ。2022年秋の長崎ルート開業はあくまで「暫定」であって、新大阪駅まで
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