2024-08-06 TSKaigi サブイベント #1 フロントエンド
TypeScript は本質的に自分に型が付与されていると思っているだけの JavaScript です。 いくら型を付与しようが、それが実行時に影響を与えることはありません。 コードレビューをしているとここを誤解している人が本当に多いです。何度も解説しているのですが、なかなか浸透しないので、TypeScript におけるバリデーションという視点で記事を書くことにしました。 あと TS でバリデータ使って色々作ろうとしている友人と、プログラミング始めたてで zod と openapi を使っいる友人がいたので、彼らが想定読者です。 型と値の名前空間 TypeScript 上での名前空間(スコープ)は2つに分類できます。 値: 実行時にランタイム上のメモリに存在するもの 型: 静的解析時にのみ参照可能なもの。コンパイル時に完全に消滅する。 TypeScript は基本的に JavaScript
2024/05/11に行われたTSKaigiで発表したLTの資料です! ◎概要 TypeScriptはJavaScriptのスーパーセットとして、静的型付けと高度な型システムを提供し、大規模なプロジェクトの開発を助けています。しかし、これらの利点を最大限に活用するためには、コンパイルパフォーマンスの最適化が不可欠です。コンパイル速度を上げることでビルド時間やテスト実行時間の削減を行うことができます。今回の発表では、TypeScriptのコンパイルパフォーマンスを改善するための具体的な手法とその背後にある理論をいくつか紹介します。 ◎内容 1. TypeScriptのパフォーマンスとは何か、そしてなぜそれが重要なのか 2. コンパイル速度を改善するための具体的な手法とその背後にある理論 本資料で紹介している内容については以下の記事で詳しく記載していますので合わせて参照していただければと思いま
はじめにlink 最近受けるNode.js + TypeScript環境の相談の中で、CommonJSやECMAScript Modulesのあたりで落とし穴にはまっている人が多いという事に気づいた。 Node.jsは歴史的にCommonJSとECMAScript Modules(以後ESMと表記)がどうしても入り乱れる環境にあり、これにTypeScriptのモジュールが加わると組み合わせでさらに複雑度が増すのが現状である。 説明する際に口頭より整理した文章が欲しいと思ったので記事にする。 以下のリポジトリで検証コードを管理している。 https://github.com/koh110/module_test Node.jsモジュールチェックシートlink まず最初にNode.jsにおけるCommonJSとESMの挙動について整理する。 いきなり書かれても把握できないかもしれないが、一旦こ
JetBrains は過去 7 年間にわたり、変化し続ける開発者の状況と使用されている主要テクノロジーを関連付けるために開発者エコシステムアンケートを実施してきました。 その結果は生データと分析レポートの両方の形式でコミュニティと共有され、すべての関係者がこのエコシステムの状況を把握できるようになっています。 本日は今年の調査結果を JavaScript と TypeScript に焦点を当てて確認したいと思います。 アンケートの概要 2023 年の開発者エコシステムアンケートでは、世界中の 26,348 人の開発者からインサイトを収集しました。 このアンケートの結果を自分で確認し、プログラミング言語やツール、テクノロジーから回答者に関する有用な情報や豆情報に至るまで広範なトピックを網羅した情報を入手できます。 私たちは開発者独特のライフスタイルにも注目し、その情熱や興味を明らかにする予定
最近宇宙開発系の企業に興味を持っていて、その会社に行くためにはC言語の理解が必要不可欠なのではないかと感じたので、ここ最近C言語を触っています。 これまではJavaScriptやTypeScriptやRubyなどのインタープリタ言語をメインでやってきたので、C言語を学ぶとまた違う発見があって面白いです。 その中で、文字列型が他の言語と違うことに戸惑ったという話をしていこうと思います。 インタープリタ言語の文字列型 例えばTypeScriptにおいて文字列型を定義しようとすると、下記のように定義します。
TypeScript を学習中の方に勧められる練習問題集として手頃なものがないなと思い、作ってみました。 TS の問題集としてはtype-challenges がよく話題に上がりますが、実用上あそこまでの型パズルを使うことはあまりないため、最初に取り組むにはハードルが高いです(もちろん知っていたら便利ではありますが、初学者向けではない)。 想定読者 JavaScript を書くことには慣れている TypeScript はこれから・まだ慣れていない TypeScript の基本的な型についてはすでに知っている はじめに JavaScript の機能に関する問題は扱いません。TypeScript の型システムに関する問題のみ扱います。 そもそも TypeScript についてよくわかっていない場合、サバイバル TypeScriptなどで学習から始めてみてください。 「型がつけられると何が嬉しい
JavaScriptランタイムのBunは、新機能としてシェルスクリプトをJavaScriptもしくはTypeScriptで記述し、特定のOSに依存せずに実行できる「Bun Shell」を発表しました。 シェルスクリプトは特定のシェルに依存するもの LinuxやmacOS、WindowsなどのOSは一般に、「シェル」(Shell)と呼ばれる機能を備えています。 シェルはコマンドラインインターフェイスなどのユーザーとの対話機能を備えており、例えばLinuxのコマンドラインで「ls」コマンドを打ち込むとファイルの一覧が返ってくるという動作はシェルが提供しています。 そしてシェルでは一般に、こうしたコマンドを複数つなげた一連の動作をスクリプトとして定義し実行できる「シェルスクリプト」が利用可能です。例えば、次のシェルスクリプトは、「ls」コマンドによるファイルの一覧をファイル「list.txt」に
TypeScriptとDocumentaion tests / Documentation tests with TypeScript
JavaScriptのundefined判定にはいくつか記載方法がありますが、言語仕様を理解しないまま記述すると、ブラウザや開発環境によっては思わぬバグを生み出すことがあります。 この記事では、JavaScriptにおけるundefinedの判定方法を複数紹介し、ESLintのルールから適切な判定について検討してみようと思います。 ESLintとは ESLintは、JavaScriptやTypeScriptの静的コード解析ツールでです。 単純な構文エラーの検出やルールを設定することで一貫性のあるコーディングスタイルを維持しやすくなります。 JavaScriptにおけるundefinedの判定パターン JavaScriptでundefined判定をしたいとき、いくつかの書き方が考えられます。 パターンとしてはざっとこんなものでしょうか。 厳密等価演算子(===)を使用する
TypeScript 4.9で追加されたsatisfiesオペレーターですが、「これ何に便利なの?」「使いみちある?」という声を聞くところですが、使いどころのひとつとして、あるかなと思ったのがあったので紹介したいと思います。 僕もsatisfiesオペレーター自体、使い所を模索しているところなので、いちアイディアとして読んでいただければと思います。そのうえで、感想やツッコミなど頂けると嬉しいです。 JavaScriptで書いてた頃 一旦、TypeScriptは忘れて、JavaScriptを書いてた頃のマインドセットでコードを考えてみます。 たとえば、次のようなオブジェクトリテラルをJSONにしたいと考えたとします。
よんてんごP @yontengoP 「ここにあるJavaScript、 全部TypeScriptにして、 何故ならその方がカッコいいから」案件が 先日から勃発したのですが 有識者各位、JS⇒TSの置き換えって 何から始めればいいですか (´・ω・`)<僕はまず技術書を買わないとアカンかと思っています 2022-05-29 23:05:19
2022年4月22日紙版発売 2022年4月19日電子版発売 鈴木僚太 著 B5変形判/424ページ 定価3,278円(本体2,980円+税10%) ISBN 978-4-297-12747-3 Gihyo Direct Amazon 楽天ブックス ヨドバシ.com 電子版 Gihyo Digital Publishing Amazon Kindle ブックライブ 楽天kobo honto 本書のサポートページサンプルファイルのダウンロードや正誤表など この本の概要 TypeScriptは,JavaScriptに静的型付けの機能を加えたオープンソースのプログラミング言語です。本書では,根幹となるJavaScriptの仕様・機能とともに,TypeScript独自の仕様・機能を解説します。TypeScriptの基礎知識はこれ一冊だけで学べます。 静的型付き言語は世にいくつもありますが,Type
今日リリースされた TypeScript 4.5 Beta の新機能として、標準ライブラリの差し替えが従来よりも簡単になるというものがあります。 筆者は TypeScript の標準ライブラリからanyを排除してより安全にしたbetter-typescript-libを開発していましたが、このたび TypeScript 4.5 に対応した v2.0.0 のベータ版を用意しました(2.0.0-beta)。 この記事では better-typescript-lib の簡単な紹介に加えて、TypeScript 4.5 の機能の解説やそれによって better-typescript-lib に起こった変化を紹介します。 better-typescript-lib について better-typescript-lib は、TypeScript の標準ライブラリをより型安全にしたものです。better
主張 現代では、 npm に publish するものを除けば TypeScript をコンパイルして配布する必要はほぼないと考えています。 TypeScript のコンパイルをしない環境、例えば deno や rome を使うと、コンパイルをするというステップが省くことで開発体験が大きく向上する、という肌感があり、ローカル環境ならこのメリットを優先するべきと考えています。 基本的に、ビルドはフロントエンド/サーバーともに配布前の最後の一回だけでいいはず、というのが自分の主張です。 Rome Toolchain Deno - A secure runtime for JavaScript and TypeScript 理由 現代の npm のお作法に従うと TypeScript に依存したものを npm の registry に置くことは、あまりよくないこととされていますが、モノレポ内や特
この記事は npm へ公開可能なパッケージを TypeScript で作成しながら、JS/TS 開発で良く使われるツールを紹介する記事です。 typescript-npm-starter という名前の Hello, world! パッケージを公開するという体で話を進めます。
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