今クール民放ドラマ12本(GP帯〈19時~23時〉での放送・テレビ東京を除く)の中で、視聴率最低は関西テレビ制作の「健康で文化的な最低限度の生活」(以下、「ケンカツ」)だ。 これまでの平均が唯一5%台。しかも5~6話で4%台という壊滅的な数字も出している。放送事故に近い低迷ぶりと言えそうだが、制作・演出はどこで失敗していたのか――。 長年番組制作や経営戦略などに携わったメディア遊民氏に、各種データから敗因を洗い出してもらった。 *** 各ドラマは終盤に入っているが、ここまでの視聴率ワースト3は「ケンカツ」「ゼロ 一獲千金ゲーム」「チア☆ダン」。いずれも初回が1桁で、スタートの躓きが痛い。 しかも「ケンカツ」の場合、第2話で3割近くも数字を失っており、ワースト3の中では際立って序盤の失敗が目立つ。さらに中盤から後半にかけ、「ゼロ 一獲千金ゲーム」も「チア☆ダン」も一定程度もり返している。とこ