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ブックマーク / business.nikkei.com (167)

  • レッツ・ゲット・土下座

    NHK総合が放送している朝の情報番組「おはよう日」の番組内の「おはBizキーワード解説」というコーナーの中で、先日 「“叱られ方”を学べ!」 という取材構成のVTRが放送された。 番組公式ツイッターが紹介している以下のリンク先で、その内容と動画を(リンク切れになるまでは)確認することができる。 視聴者へのアピールという側面から考えると、これはこれで理にかなった番組づくりなのだろうとは思う。 というのも、若い世代の「打たれ弱さ」に当惑している中高年はそれこそ星の数ほどいるわけだし、番組の主たる視聴者層は、おそらくは、そうした「若い連中のだらしなさへの対処に困惑している中高年」であるはずだからだ。 ただ、NHKみたいなメディアを通じて「未熟な人間としての正しい叩き直され方」みたいな屈辱的な扱われ方を大々的に拡散されてしまっている就活生の立場からすると、これは、たまったものではない。 私立大学

    レッツ・ゲット・土下座
  • 加害者に「親密」な人たち

    扶桑社が発行する「週刊SPA!」編集部が、同誌に掲載した記事について、このほど、謝罪のコメントを発表した。 以下、経緯を説明する。 「週刊SPA!」は、昨年12月18日発売分(12月25日号)の同誌誌面上で、《ヤレる「ギャラ飲み」》というタイトルの特集記事を掲載した。「ギャラ飲み」とは、同誌によれば、「パパ活」に続いて頻繁にその名を聞くようになっている昨今流行のコミュニケーション作法のひとつらしい。もともとは、「タク飲み」という一緒に飲んだ女性にタクシー代として5000円から1万円を支払う飲み方から発展した習慣で、男性が女性に一定額の「ギャラ」を支払う飲み方なのだそうだ。 その「ギャラ飲み」について、特集記事では、カネを払って女の子と飲みたい男たちと、他人の支払いで酒を飲みたい女性を結びつけるスマホ用のマッチングアプリ4例を紹介しつつ、「ギャラ飲み」の実際をレポートしているわけなのだが、問

    加害者に「親密」な人たち
  • 射撃レーダー照射は韓国軍兵士による“反乱”

    海上自衛隊の哨戒機P-1。今回、火器管制レーダーを照射されたものの同型機(写真=Shutterstock/アフロ) 韓国海軍の艦艇が、自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射した事件は、韓国軍兵士による「指揮命令」違反、事実上の反乱である。正常な軍隊ならば絶対に起こり得ない事態だ。韓国政府内は大揺れで、軍最高司令官でもある文在寅(ムン・ジェイン)大統領の権威と正統性はズタズタとなった。日政府は、日米韓3国による調査を求めるべきだ。 韓国の大統領は、韓国軍の指揮命令系統を厳重に監視してきた。筆者がソウル特派員時代に取材した軍首脳によると、理由の第1は北朝鮮との戦争を防止するため。軍が勝手に北朝鮮に攻め込んでは困る。 第2に、クーデターを警戒してきた。韓国軍の部隊は、クーデター防止のためソウル方面への後退移動は禁止されている。また、師団以上の部隊が移動する際には前後左右の隣接師団へ通告する

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  • 若き「パパ社長」たちの悩み:日経ビジネスオンライン

    今年の更新は今週が最終回になる。 来年元旦の更新分は、新春吉例の企画として、いろは歌留多を披露することになっている(編注:昨年分はこちら)。 昨年ですでに6回やっていることを鑑みても、年々ネタ的に苦しくなっていることは我がことながら重々承知しているのだが、われら日人のDNAには、恒例として引き継がれているイベントをなんとしても続行せんと考える回路が組み込まれてしまっている。 長年続いている何かを途中でやめるのは、ゲンが悪いと、どうしてなのか、われわれはそう考えてしまう民族なのである。 なので、紅白歌合戦や新語流行語大賞がそうであるように、前例を踏襲して恒例化している企画は、どんなに苦しくても、どれほど無意味に見えようとも、とにかく血を吐く思いで続けることになっている。 そんなわけで、今回の原稿が今年の分の最終回となる。 締めくくりの原稿の主題を、週単位でバタバタ動く時事問題にあてるのもな

    若き「パパ社長」たちの悩み:日経ビジネスオンライン
  • 命名責任からランナウェイしたあの駅名:日経ビジネスオンライン

    田町と品川の間に設置されることになる山手線の新駅の名称が「高輪ゲートウェイ」に決まった。 はしごをはずされた印象を抱いた人が多いはずだ。 私もその一人だ。 拍子抜けしたというのか、毒気を抜かれたというのか、正直な話、どう反応して良いものなのか、困惑している。 件の新駅については、今年の6月から駅名が一般公募されていたのだそうだ。 結果は、1位が「高輪」で8398件、2位が「芝浦」の4265件、3位の「芝浜」が3497件、以下10位まで「新品川」&「泉岳寺」(2422)、「新高輪」(1275)、「港南」(1224)、「高輪泉岳寺」(1009)、「JR泉岳寺」(749)、「品田」(635)となっている。 で、結果的に選ばれることになった「高輪ゲートウェイ」には36件の応募が寄せられたのだという。ちなみにこの応募件数は、順位としては130位に相当する。 個人的には、1位から10位までのどの名前で

    命名責任からランナウェイしたあの駅名:日経ビジネスオンライン
  • 「空気」は万博開催では変わらない:日経ビジネスオンライン

    2025年の国際博覧会(万博)が、大阪で開催されることが決定した。 このニュースが伝えられた11月24日の午前、私は、ツイッター上に 《NHKは局をあげて万博大歓迎体制なのだな。 まあ、公共放送とてメディア企業である以上、この種の巨大イベントから直接的な収益を期待するのは当然なわけで、彼らはモロな利害関係者というのか、立ち位置的には祭りにおける露天商(←言葉の使い方に配慮しています)と同じなのだね。》(こちら) 《万博を起爆剤にとか言ってる人たちは、もしかして気で大阪を爆破するつもりでいるわけなのか?》(こちら) 《招致の賛否を問う段階では反対派の意見も応分に紹介されていた。それが、招致が決定すると反対派の声は「なかったこと」にされる。一夜にして「もう決まったことなのだから一丸となって協力しよう」という空気ができあがる。東京五輪の時も同じだった。たぶん先の大戦でも同様の空気だったはず。》

    「空気」は万博開催では変わらない:日経ビジネスオンライン
  • マリちゃんが聞いていた「オペラ座の夜」 (5ページ目):日経ビジネスオンライン

    なにかと評判の映画、「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきた。 素晴らしかった。 「シン・ゴジラ」といい、「この世界の片隅に」といい、配給側が想定する中高年観客層のリアクションをそのままなぞっているみたいで気恥ずかしくもあるのだが、良かったものは良かったのだからしかたがない。 今回はその「ボヘミアン・ラプソディ」を見ながらあれこれ考えたことを書く。 批評をするつもりはない。 たぶん、クイーンの音楽やフレディ・マーキュリー氏への個人的な思い入れをあれこれ書き並べることになると思う。 よって、ネタバレの心配はない。どうか気楽に読んでほしい。 クイーンの音楽にはじめて触れたのは高校生の時だ。 ラジオ経由で「キラー・クイーン」を聴いたのが最初だったと思う。 私は、この種の手の込んだコーラスワークを使いまわした多重録音のネタに目がない。 で、中学時代以来コツコツと続けてきたビートルズのアルバムのコンプリ

    マリちゃんが聞いていた「オペラ座の夜」 (5ページ目):日経ビジネスオンライン
  • ネットの文字はなぜ記憶に残りにくいのか:日経ビジネスオンライン

    つい先日、経団連会長の会長執務室にこの5月、はじめてパソコンが設置されたという読売新聞の報道があって、その新聞記事のスクリーンショット(スクショ)を貼り付けたツイートが大量に拡散されている。経団連会長に就任した日立製作所の中西宏明会長がパソコンがないことに驚き、導入したのだという。 ネット内の人々の反応は 「えっ? いままでパソコンも使ってなかったわけ?」 「じゃあどうやって外部と連絡をとっていたんだ?」 という素朴な疑問からはじまって、やがて大喜利に発展した。 「経団連って竜宮城だったのか?」 「会長がメールアドレスを持つのもはじめてらしいぞ」 「ってことはつまり歴代のボスはメールを使ってなかったわけか?」 「もしかしたら、指示は竹簡に毛筆とかか?」 「移動は大名駕籠だな」 「まあ、ちょっと遠めの行き先には牛車ぐらい使ってると思う」 「実際、インターネットが来ない環境下で、外部とはどうや

    ネットの文字はなぜ記憶に残りにくいのか:日経ビジネスオンライン
  • 「言い訳にすぎない」と言えるのは、自分だけ。:日経ビジネスオンライン

    今週のはじめ、ツイッターのタイムラインに不思議な画像が流れてきた。 バドミントンのラケットを持つ女性の写真を中央に配し、その上に 障がいは言い訳にすぎない。 負けたら、自分が弱いだけ。 という二行のキャッチコピーが大書してある。 写真の右側には 「バドミントン/SU5(上肢障がい) 杉野明子」 と、写真の人物のプロフィール情報が記されている。 東京駅に掲出されていたポスターで、制作は東京都だという。 一見して困惑した。 五輪パラリンピックを主催する自治体である東京都が、公的機関による障害者雇用の水増しの問題がくすぶり続けているこの時期に、あえてこの内容のポスターを制作して世に問うた狙いが、どうしてもうまく飲み込めなかったからだ。 題に入る前に、「障害」「障がい」というふたつの表記について、私なりの基準を明示しておきたい。 この件については、2013年の当欄に書いた記事の中で比較的詳しい説

    「言い訳にすぎない」と言えるのは、自分だけ。:日経ビジネスオンライン
    morobitokozou
    morobitokozou 2018/10/20
    広告業界も芸能界もクソみたいな生存者バイアスがまかり通る世界で、我々はメディアを通して彼らがそうした価値観を押しつけてくることに警戒し続けねばならないのだと思う。
  • 70秒の教訓

    10月の7日、ボクシングWBAバンタム級チャンピオンの井上尚弥(いのうえ・なおや)選手が、この階級での初の防衛戦に勝利して、連勝記録を17に伸ばした。 ほんの70秒ほどの短いファイトだった。 この間、井上選手が放った打撃は、たぶん、2つだけだ。 それで、勝負は決してしまった。 井上選手が繰り出した左右のワンツーを顔面に受けたファン・カルロス・パヤノ選手(ドミニカ共和国)は、まっすぐに後ろに倒れて、そのままテンカウントの間、起き上がることができなかった。 いつも不思議に思うのは、ボクシングを見ていると、自問自答をはじめてしまうことだ。 今回の試合の70秒ほどの動画を、私は、たぶん5回ほど再生して見直したのだが、その間、自分のスケジュールのこなし方であるとか、執筆する対象との向き合い方であるとか、あるいはこれまでの人生の中で他人とかかわってきた態度が適切であったのかどうかといった、さまざまなこ

    70秒の教訓
  • それは大阪市長がやるべき仕事なのか:日経ビジネスオンライン

    大阪市が、サンフランシスコ市との間で取り結んでいた姉妹都市の提携を解消するのだそうだ。 伝えられているところでは、吉村洋文大阪市長は、10月2日付けで姉妹都市の解消を決断し、その旨を公開書簡として、サンフランシスコ市長宛てに送付したのだそうだ(こちら。公開書簡やその和訳はこちらから)。 この情報を、私は、吉村市長ご自身のツイッターへの書き込みを通じて知った(こちら)。 なるほど。 姉妹都市を解消するというのは、具体的にどういう意味を持った措置なのだろうか。 「お姉妹ってことじゃないか?」 ちがうと思う。 姉妹が縁を切っても、いきなりおしまいにはならない。 そんな簡単な話ではない。 タイムラインに流れてきた市長のツイートを読んだ当初、正直な話、私は、市長の意図するところが理解できなかった。 この3年ほど、慰安婦像の設置をめぐって、大阪市とサンフランシスコ市の間でやりとりが続いていたことは承知

    それは大阪市長がやるべき仕事なのか:日経ビジネスオンライン
  • 「編集」が消えていく世界に:日経ビジネスオンライン

    前回の当欄で話題にした雑誌「新潮45」をめぐる騒動は、同誌の休刊(9月25日に新潮社の公式サイト上で告知された→こちら)をもって一応の決着をみることとなった。 「一応の決着」という言葉を使ったのは、私自身、休刊が当の決着だとは思っていないからだ。 もちろん、マトモな決着だとも思っていない。というよりも、こんなものは決着と呼ぶには値しないと思っている。 現時点で感じているところを率直に開陳すれば、私はこのたびのこのタイミングでの新潮社による休刊という決断にあきれている。理由は、休刊が一連の騒動への回答として不十分であり、「杉田論文」が引き起こした問題を解決するための手段としても、的外れかつ筋違いであると考えるからだ。こんなものが説明になるはずもなければ、事態を打開する突破口になる道理もないことは、多少ともメディアにかかわった経験を持つ人間であれば誰にだって見当のつくはずのことで、休刊は、言

    「編集」が消えていく世界に:日経ビジネスオンライン
  • 「新潮45」はなぜ炎上への道を爆走したのか:日経ビジネスオンライン

    「新潮45」の特集記事がまたしても炎上している。 事情を知らない読者のために、以下、炎上に至った事情を簡単にまとめておく。 今回の騒動の前段として「新潮45」8月号に、自民党の杉田水脈衆議院議員が寄稿した記事(「生産性のない」LGBTへの優遇が行き過ぎであることや、LGBTへの税金の投入を控えるべきであることなどを訴えた小論、タイトルは「『LGBT』支援の度が過ぎる」)が各方面から批判を浴びた件がある。これについては、7月の時点 で小欄でも記事を書いているので参照してほしい(こちら)。 「新潮45」今月発売号(10月号)が、「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」という「特別企画」を組んで計6、総ページ数にして37ページ分の擁護記事を掲載した。 この特集記事に各方面から批判が集まった。 新潮社の出版部文芸の公式ツイッターアカウントが、「新潮45」発売日である9月18日の直後から、同編集部へ

    「新潮45」はなぜ炎上への道を爆走したのか:日経ビジネスオンライン
  • わたしたちはなぜパワハラが好きなのか

    スポーツの競技団体に関連したパワハラが次々と告発されている。 昨年の後半、日相撲協会内部での暴力事件が暴露されて以来続いている動きだ。 あの時、相撲協会内部の権力争いと「かわいがり」を題材に制作された告発と嗜虐の一大電波叙事詩は、膨大な放送時間とのべ視聴者数を獲得するに至った。その結果、パワハラ告発と暴力追放を錦の御旗に押しまくる人民裁判放送企画は、半年のロングランを可能ならしめる黄金のコンテンツであるということが証明されたわけで、このことが、現在の告発万能の流れを決定づけている。 恒常的に尺の稼げる話題を求め続けている放送現場のコンテンツハンターは、次なるパワハラの噂を求めて、取材……に走り回りたいところなのだが、そんな予算も当面ありゃしないので、とりあえず週刊誌を開いて翌日放送分のネタを探す。その結果、この半年ほど、アメフト、ボクシング、体操の世界を舞台としたパワハラ告発連続企画がそ

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  • 個人データを消費者に取り戻す戦いが始まった

    自身のデータを売りたい個人と、データを買いたい企業を仲介する、「情報銀行」の実証実験が次々に立ち上がっている。大手企業が参入する中で、ベンチャー企業のデータサイン(東京・渋谷)が消費者志向の情報銀行の計画を立ち上げ、気炎を吐いている。情報を「開示」、「持ち出し」、「削除」するという、法律でも十分に保護していない機能の実現に取り組んでいるのだ。 「ユーザーはフェイスブック上の情報をコントロールできる」 米フェイスブックにおける個人情報の不正流出問題を受けて、マーク・ ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)が米議会公聴会で証言した内容だ。記者はこの証言を眉に唾をつけながら聞いていた。 ユーザーがある会社に提供した自身の情報をコントロールするには、「情報を開示させられる」、「情報を他社に持ち出しできる」、「情報を削除できる」ことが重要だと記者は考えている。ひとつひとつ説明しよう。 まず「開示」。

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  • バックトゥザ1960年代

    関西方面から台風の被害を伝える映像が届けられている中、今度は、北海道を大きな地震が襲っている。 適切な言葉が出てこない。 天災は、説明できない。 分析もできない。 アナハイムでは大谷翔平選手の肘に新たな靭帯の部分断裂が発覚したらしい。 このニュースもつらい。 どう論評して良いのやら、見当がつかない。 とにかく、災害の話題には触れないことにする。 何ができるわけでもない以上、余計なことを言わずにおくことだけで精一杯だからだ。 今回は、麻生さんの「名誉白人発言」(←いま命名しました)について考えたい。 私はがっかりしている。 麻生さん個人に、というよりは、自分を含めた日人全般に対して失望に似た感情を抱きはじめている。 とてもヘビーな気持ちだ。 当該の発言を振り返っておく。 朝日新聞によれば、経緯はこうだ。 《 麻生太郎副総理兼財務相は5日、盛岡市内で開かれた「安倍晋三自民党総裁を応援する会」

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  • 大河ドラマからそっとチャンネルを替える

    《安倍晋三首相は、自民党総裁選への出馬を表明する舞台に鹿児島県を選んだ。首相の地元の山口との「薩長同盟」が明治維新の契機となったことにちなんだとみられる。出馬表明に先立つ26日午後、鹿児島県鹿屋市の会合で講演した首相は「しっかり薩摩藩、長州藩で力を合わせて新たな時代を切り開いていきたい」と力を込めた。-略-》(ソースはこちら) 以上は、時事通信が8月26日付で配信したニュースだ。 この出馬表明の様子は、同じ日のNHKニュースでも生中継され、安倍さんは、その中で 「『平成』の、その先の時代に向けて、新たな国造りを進めていく、その先頭に立つ決意だ」と、3選を目指して立候補する考えをカメラ目線で開陳している(こちら)。 さらに安倍首相は、自身のツイッター上にも同様の趣旨の投稿をしている。 ここでは、 《「我が胸の燃ゆる思ひにくらぶれば煙はうすし桜島山」筑前の志士、平野国臣の短歌です。 大きな歴史

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  • ?P=4

    複数の省庁が障害者の雇用率を水増ししていたことが発覚した。 報道によれば、水増しは複数の省庁で42年間にわたって行われていた大掛かりなものであったのだそうだ(こちら)。 「久しぶりに出くわしたとんでもないニュースだ」 と言いたいところなのだが、残念なことに、ニュースの受け手としての私のとんでもなさへの感受性は、順調に麻痺しつつある。 私は驚かなかった。 「まあ、そういうこともあるのだろうな」 と思いながら記事を読み終えた。 そして、その自分自身のクールな受け止め方と不人情さに、いくばくかの後ろめたさを感じている次第だ。 42年間にわたって、複数の省庁が障害者雇用率の数値を偽って報告していたことは、これは、何度強調しても足りないことだが、実にとんでもない驚天動地の醜行だ。 が、その一方で、私たちは、その、おそらくかなり数多くの関係者が感知し得ていたはずの事実について、ずっと知らん顔をしていた

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  • 麻生さん菅さんはなぜあんなに威張るのか

    米国の新聞が経営難に苦しんでいるようだ。 読売新聞が7月24日に 「米新聞社困窮、一夜で半数リストラ...全米に拡大」 という見出しで記事を掲載している。 現在、当該の記事は有料購読者以外は読めない。 リンク先で、同じ出来事を扱った別の記事を読むことができる(こちら)。 こちらはオンライン記事らしく 「苦境に立つアメリカの新聞業界 オンラインに望み」 という見出しを打っている。 内容はいずれも、米ニューヨークの主要タブロイド紙である「ニューヨーク・デイリー・ニューズ」が、7月の23日に編集部門約80人のうち、編集長を含め半数の40人余りに対してレイオフを決行した事実とともに、全米の新聞が多かれ少なかれ同様の苦境にあることを伝えるものだ。 私は、読売新聞の紙面の行間から、「われわれも同じだ」といううめき声のようなものを聞き取らずにおれなかった。 苦しいのは読売だけではない。 日の新聞社は、

    麻生さん菅さんはなぜあんなに威張るのか
  • 杉田水脈氏と民意の絶望的な関係:日経ビジネス電子版

    前回は体調を崩してお休みをいただきました。 当欄の更新を楽しみにしてくださっていた読者のみなさまには、あらためてこの場をお借りしてお詫びを申し上げます。 また、ざまあみろこのままくたばって連載休止に追い込まれやがれと思っていた読者には、ざまあみろ復帰したぞということをお伝えしてごあいさつに代える所存です。 今週から通常運転です。 体力、気力ふくめていまだにやや不足気味ですが、なんとかがんばりたいと思っています。 今回は、自民党の杉田水脈衆議院議員が「新潮45」に寄稿した文章と、その記事がもたらした波紋について書くつもりでいる。 体調を崩して寝たり起きたりしている間、ツイッターを眺めながらあれこれ考えていた内容を、なるべく考えていた道筋通りに書き起こすことができればよろしかろうと考えている。 というのも、当件に関する私の見解は、必ずしも一道の結論に沿ったクリアな言説ではなくて、いまもって揺

    杉田水脈氏と民意の絶望的な関係:日経ビジネス電子版
    morobitokozou
    morobitokozou 2018/07/27
    “彼女の主張が代表的な民意であるような国で自分が暮らしている”